★①多田正行の人物像ブログ・ 若松若水の今風徒然草「紙風船」https://ameblo.jp/19571957ker より
『思考訓練の場としての英文解釈 (3)完結編』には、著者である多田正行の「プロフィール」が詳しく書かれている。本人の談をもとにして編集者がまとめたものだと思われる。下記の記述は同書による極貧の天才少年
多田正行は1935年徳島県に生まれる。実家は極度に貧しく、「風呂代節約のために夕立の雨の中に出て身体を洗った」り、小学校時代は、「下駄はすり減るが自分の足なら減らない」という父の考えで、裸足通学することも多かった。 高校進学は父親に無理に頼んでやっと実現した。小中高とも修学旅行には参加していない。高校時代、授業中ただ先生の顔と黒板を見つめているだけだったので、先生が注意すると「金がないから、教科書もノートも買えません。授業を聞きながら覚えられるだけ覚えるんです」と返していた。しかし、そんな劣悪な環境にもかかわらず、模擬試験の成績は抜群であった。大学進学に猛反対する父親を何とか説得し、一校だけ受験を認められた東京大学に見事合格する ★2013.11.24 魔法の言葉 ~ありがとう~ を添えて! |
★②多田正行の人物像ブログ・ ブログ・ 若松若水の今風徒然草「紙風船」https://ameblo.jp/19571957ker
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★③多田正行の人物像・ブログ・ 若松若水の今風徒然草「紙風船」https://ameblo.jp/19571957ker
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★④多田正行の人物像ブログ・ 若松若水の今風徒然草「紙風船」https://ameblo.jp/19571957ker
「幸せの家 ありがとう」(徳島県の高齢者入居施設)
多田正行という類まれな人物に興味を覚えインターネットで検索してみたら、全く予想外のネット記事に際会した。 徳島県の高齢者入居施設のHPに掲載されていた活動日誌の記事である。 その施設の名称は、「NPO法人 さわやか徳島」 の運営する 「しあわせの家 ありがとう」 筆者はこの施設を開設した多田正行の実妹様である麻野信子氏。 検索でヒットした記事は「東京で死ぬこと」というタイトルで、彼女が遠く離れた東京の病院で重篤な病の床にある兄を最期まで看取った記録である。 医療従事者であった筆者は、数多くの医学専門用語を駆使し、兄の病状、治療の内容、そして患者の心の揺れ、といった事柄を実に精密に書き綴った。2013年4月11日から6月2日の死去、そしてその後日談までのリアルな看病記である。 ★2013.11.24 魔法の言葉 ~ありがとう~ を添えて! |
★⑤多田正行の人物像・ブログ・ 若松若水の今風徒然草「紙風船」https://ameblo.jp/19571957ker
★麻野信子氏は故郷徳島で保健師として地域医療に半生を捧げ、退職後は地域の高齢者の居場所として自宅を開放し、その活動が、高齢者の尊厳を守りながら最期を看取る施設の開設に発展した。
60年ぐらい前、東京に出てからずっと故郷と縁の薄かった兄が病に倒れ町田市の病院に入院したとの知らせを受け、麻野氏は足繁く徳島から東京に通い献身的な世話をする。 そして、いよいよ兄の死期が近いことを感じ取った時、彼女は兄を自動車で徳島に連れ帰り自分の経営する施設で最期を迎えさせようと決意した。 暴挙とも言える10時間のドライブを成し遂げ、死を目前にして故郷の美しい風景を見たいという多田正行の願いを叶えてあげ、彼は穏やかに永眠した。 上記サイトには膨大な量の記述が残されている。 そこには80年近く生きた兄と、その妹お二人の人生が凝縮されているかのようだ。 私は一気に読み通し、圧倒された。 ★2013.11.24 魔法の言葉 ~ありがとう~ を添えて! |
★⑥多田正行の人物像・ブログ・ 若松若水の今風徒然草「紙風船」https://ameblo.jp/19571957ker
そして……
麻野氏の記事には、『思考訓練の場としての英文解釈』に書かれている多田正行の少年時代の極貧物語を読んで愕然としたことも記されている。 実際は、貧しい戦後社会の中、多田家はかなり裕福な経済状況であり、教育熱心な父親のもと多田少年は真面目に勉学に励み、見事東京大学合格の栄冠を勝ち取った、ということだったそうだ。 多田正行は、自分の生い立ちを知る人が誰もいない東京で、架空の物語を周囲の人たちに語っていたようである。 彼は若いころ三島由紀夫に心酔し、生まれてきた息子さんに「由紀夫」と命名までしたという。 あの「プロフィール」は 多田正行の 仮面の告白 であったのであろう。 もしも、私が若いころにこんな話を聞いていたら、きっと今とはずいぶん違った感慨を催していたはずだ。 しかし、今の私は、妹様の言葉で真実を知った時、いささかも不愉快な気持ちを抱かなかった。 もしかしたら、そのことが人としての成熟の証(あかし)なのかもしれない、という気がしないでもない。 ★2013.11.24 魔法の言葉 ~ありがとう~ を添えて! |
★・①平成27年10月1日 北 海 道 医 報 第1165号・佐野宏行先生
憧れの参考書とナマハゲのお面・・・
★最近、先輩Dr.や高校の友人から、ハイレベルな壮年英語習得術を聞くことがあります。例えば、「英検一級を目指している、あるいはもう取得した」「TOEICで何点だった」「センターの問題を、どうしても毎年1、2問だけ間違ってしまい、悔しい」等です。 仕事や子育てが一段落し、「好きだった英語を昔以上に極めたい」ということのようです。一方、怠け癖が染みつき、センターの平均点も多分無理で、その話に感心しきりの私ですが、それでもその時口元に出かかることがあります。 それは、『検定試験のような資格は得られないが、それを読むだけで別種別格の満足感の得られる参考書が、実は古くから存在している。もしご存知無いなら、ぜひ手に取って見ていただきたい。そして、できるなら遇才な私の代わりに、攻略していただきたい』ということです。これを実際に口にできないのは、説明が長くなる割には、あまり理解を得られず、かえって話の腰を折るのではないかと思うからです。でも、文章なら可能と思い、この場を借りて真剣に紹介させていただきます。 |